人生行路

人生は旅のようなもの。楽しむも悲しむも自分次第。

転職を考えるとき、自分のスキルに値付けが出来ますか?

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今の年収が低いから、そろそろ転職でもしようかな。上司ともなんとなく合わないし・・・

 

転職を考えるのは良いことですが、大事なテーマがあります。基本的には今の年収を上回る転職をしたいことでしょう。

 

果たして「自分のスキルを幾らで」売りますか。
もしくは値付け出来るほど、自分自身のスキルの社会的価値を知ってますか。

 

それを知っていると、転職活動でも社内の出世競争でも勝負が出来ます。

 

 

 

転職を考える前に、自分のスキルの値付けをする発想を

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さて、「自分のスキルに値段をつけてください」と言われたらいくらで答えますか?

営業のスキルの値付け例で考える

例えば営業だったら

  • 自社商品知識を身に着け、問い合わせの対応が出来る
  • 新規のお客様先に訪問し、パンフレットに沿った案内が出来る

ということが出来るとします。

このスキルは自社内では年収300万クラスだとします。

ところが他社に転職を考えたとき、「自社商品知識」は全く使えません。

また、パンフレットに沿った案内については、ホームページに設置した商品案内動画が代替することが出来たりするので、極論は”そのスキルは社外では価値ゼロ”と言っても過言ではありません。

このスキルレベルで、「給料が少ないから転職」と考えているならばおススメはしません。

営業スキルは具体的に認識し表現できるようにする

  • 大手顧客5社を担当し、年間1億円の売上を上げて業績貢献

上記の表現では大手顧客を担当したことがあるので、大手企業への営業プロセスの基本はわかっているのかな、とは思いますが、もしかすると「上司について行って、自分はパンフレットの案内をするだけ」かもしれません。

  • 顧客との会話を通じて、双方で課題認識
  • その課題解決のためのソリューションの提案を遂行
  • 顧客の業務プレセスを理解し社内外の関係部署との折衝・打ち合わせ
  • 収益性を考慮した広宣費コントロール顧客満足度維持

コミニュケーションスキルの高さがなければ、「双方での」課題認識が出来ないでしょう。双方で認識することによって始めて商談が始まると言っても過言ではないです。

また、その課題にフィットした形で自社商品をカスタマイズするようなソリューションも必要だとした場合、「企画立案」のスキルが必要になります。

そのスキルはどこで通用するかを冷静に認識する

例えば、今のスキルレベルを持って、年収を高めたいのであれば、自社の上長に対して、今よりも責任範囲を広げた仕事をやらせてほしいと相談を持ち込んでみるのもありでしょう。それが実現できなかった時に、自分のスキルをもっと使える会社に転職をする、というのはとても良いことだと思います。いわゆるポジティブな転職動機に捉えられるでしょう。

そのスキルは年収いくらになるのか

今持っているスキルでの年収が物足りないのであれば、何が出来るかを書き出した上で世の中に出ている求人票と照らし合わせてみると良いでしょう。

おおよその年収レベルが目に見えてくるかもしれません。棚卸をした結果、もしかするともっと稼げるかも?

 

ジョブ型雇用に対応する

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日本の労働生産性が先進国の中でも突出して低いのは有名な話です。

その原因が多々言われてますが、個人的な考えを述べますと

  1. 対して仕事をしない高級取りのおじさんたちの存在
  2. 「やらされ感」「ことなかれ主義」が基本スタンスの人材の雇用
  3. 無駄な役職の乱立
  4. 無駄だらけの非合理な文化

の4つが原因になってるのではないかと考えています。

近年、経団連がジョブ型雇用の導入を推進しています。新卒大量一括採用を行っての年功序列の雇用システムが限界にきているということを危惧してのことのようです。

ジョブ型雇用とは

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ジョブ型雇用とは、簡単に言うと「仕事内容、必要なスキル、雇用条件」を明記しておいて、そのスキル・条件が合致する人を雇用していくというシステムです。

事業発展のために必要な業務を明記して、それを遂行できる雇用をしていくことで無駄をなくし労働生産性を高めていく狙いです。

ジョブ型雇用は、その業務が必要なくなったら居場所がなくなる

自分のスキルを会社に提供し、自分の欲しい報酬を得ることが出来る合理的な雇用関係であることは間違いなさそうです。但し気になることもあります。その業務がなくなったら「あなたのそのスキルも必要なくなる」ということです。

自分のスキルはあらゆる会社に転職して通用するだけのスキルなのか

転職市場での市場価値、という考え方があります。ジョブ型雇用が日本で普及するのはまだまだ先かもしれませんが、アナタのスキルを買いたい、と思ってくれる会社がなければ、市場価値ってないのです。時代の流れを学び、自分が満足できるだけの収入が得れるようにしておくことが肝要です。

 

未来に求められることは、今より必ず高度化するf:id:hn123:20210313234310p:plain

過去、私の大好きだった社長がこんな話をしてくださいました。

30年前は「電卓を早く正確に叩けて、手書きでキレイに企画書を書く」ことが凄いやつの条件だった。今そんなことを価値に感じる人がどこにいる?30年前はこれが出来て年収500万とかもざらにいたのかもしれないが、今その仕事に100万も払いたいとは思えない。といった話です。

自分より給与の高い人がやってることのレベルが低い、という考えについて

要はこの考えは早計です。自分より先輩の年代だったから、その人たちが使えたテクノロジーレベルが今より進んでいなかっただけです。その時代背景にフィットした道具は使いこなしていた人だったかもしれません。単純にディスるのはやめましょう。

仮にアナタがが20代・30代だったとして、今から10年後の新卒世代は空気を吸うようにAIと対話をしているかもしれませんよ。そのときの言語はちょっと変な言語かもしれまえせんが彼らにとってはそれが普通です。でもアナタは出来ない。レベル低いって思われたらちょっと心外でしょ?

テクノロジーの進化でやることは益々高度化していく

自分の出来ることを棚卸してみてください。その中に未来を見据えたスキルは含まれてますか。ビジネスの原理原則のようなスキルがあることは望ましいですが、それだけでは取り残されることもあると思います。

益々、複雑で奇々怪々に見えるスキルが求められるでしょう。SNSマーケティングなんて20年前は想像だにしてませんでした。

 

まとめ

転職を考えるのは簡単です。ただ早計にならないようにしましょう。

自分のスキルを売り物だとしたときに年収いくらで会社に買ってもらいますか?

きちんと棚卸をして、世の中の求人票と照らし合わせたときに通用する中身になってますでしょうか。

気づいたときには、「会社の外では価値ゼロ」。そんな仕事の進め方をしていては将来真っ暗です。仕事を通じてどんなスキルを吸収するのか、というマインドは必ず持っておきましょう。

では、また。